こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「神戸新聞2005年7月11日夕刊」に掲載された記事を転載しています。

神戸をユニバーサル観光都市に
高齢・障害者の旅行お手伝い

 2006年2月の神戸空港開港に合わせ、介助や医療が必要な高齢者や障害者が快適に旅行できる街をつくるプロジェクト「WING KOBE」が、神戸市内でスタートした。だれもが過ごしやすいユニバーサルな観光都市を目指し、民間団体や企業が協力し、市も活動費を助成。ニーズに合わせて移送や介助サービスを手配、障害者が使えるトイレや店の情報を提供するなど、ソフト面から旅を支える。 (網麻子)
ヘルパー派遣、ホテルで刻み食…

タクシーによる障害者の移送サービスをチェックする
スタッフら=神戸市中央区
民間団体、企業、市が連携

 同市長田区の特定非営利活動法人「ウィズアス」内に事務局を設置。介助が必要な人の旅のニーズに応えようと、ハワイにある「旅行中のバリアフリーサービス」を参考にした。
 サービスを希望する旅行者に、あらかじめ滞在中に必要なケアや利用宿泊施設などを尋ね、それに応じて移送や介助、宿泊、医療器具レンタルなどを手配。プロジェクト参加の団体や企業がサービスを提供する。
 例えば、車いすの人が神戸を訪れる場合、宿泊先に入浴介助のヘルパーを派遣。移動にはリフト付きタクシーなどを手配し、運転手が車いすでも安心な観光スポットを案内するなど細やかな移送サービスを提供する。また、食事制限がある旅行者でも、ホテルでの料理が楽しめるよう流動食や刻み食を準備するという。
 このほか、神戸市内にあるユニバーサルデザインのレストランやトイレなどの情報を掲載した冊子を配布。現在、ホテル、タクシー会社、介助者派遣事業者、市などで市内の障害者の協力を得て、サービスの本格スタートに向けシミュレーションを行っている。
 ウィズアス代表理事で重度障害者の娘2人がいる鞍本長利さん(54)は「障害者らにとって旅が難しい現状を神戸から変えたい」と話し、団体や企業の協力を呼び掛けている。
「WING KOBE」 TEL 078-621-7707

 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


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