こんなところでも近畿タクシー

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 下の記事は「ユニバーサルひょうご Vol.2(2005年11月15日発行) 編集・発行:兵庫県ユニバーサル社会課」に掲載されたものを転載しています。

 http://www.universal-hyogo.jp/




(「ユニバーサル」とは「普遍的な」「すべての人の」と訳され、「だれもが〜しやすい」「だれもが〜できる」という意味で使われています。『ユニバーサルひょうご』は「だれもが暮らしやすく、参加できる兵庫」の意味です。)

意見:私が考えるユニバーサル社会
「みんなの幸せ」のため地域で知恵を出し合おう




長田区ユニバーサル
デザイン研究会

会長 森崎清登
 ユニバーサルという言葉の響きに、私は、限りない広がりと大きな包容力を感じます。
 「普遍的な」という意味の形容詞ですが、それに「もの」をくっつけて「普遍的なもの」とすると、ある言葉が浮かんできました。
 それは「みんなの幸せ」という言葉。
 マンモスに追いかけられた大昔から、ロケットが宇宙にゆく今日まで、人が大切に抱いてきた思いの多くは「みんなの幸せ」。まさに「普遍的なもの」です。
震災から6年経った夏、長田の「街の活動家たち」に集合がかかりました。商店街、学校、地元企業、福祉団体など、活動の場は違っても、地域の復興に向けて自分たちの持てる力を十二分に発揮する人たちです。
 「ユニバーサル・デザイン・フェア」を2カ月後に開催するためのチームづくりと聞いて、さすがの猛者たちも尻込み気味。ようやく気持ちの整理をつけて、開口一番「ユニバーサル・デザイン(UD)って何?」
 あれから、さらに5年が経ちました。見よう見まねながら、「第1回ユニバーサル・デザイン・フェア」を開催できたチームは、そのまま意気投合。これが、「長田区ユニバーサルデザイン研究会」の始まりです。フェアも今年の秋で、5回を数えます。最近では「長田区の街はUDのテーマパーク!」と堂々のキャッチフレーズを掲げるほどになっています。
 ユニバーサル・デザインって「一歩さきゆく、みんなの幸せづくり」と言い切ります。
みんなの幸せをお互いが手をつなぎながら、知恵を出し合い作り上げてゆく、そんな地域の真ん中でフェアを開くことが出来れば、最高。「出会って、つながって、ひろがる」こんな三段跳びのようなリズムは、復興の活動で感得したもの。それと同じものをフェアの会場で感じることができます。
 「みんなの幸せ」のために、地域で、みんなの知恵を出し合える時代がやって来た。
 これからの10年が楽しみです。

 誌面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。

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