以下の文章は「神戸新聞・朝刊」の記事を転載しています。

長田へGO 鉄人28号

アニメと同じ18メートル、復興後押し

商店主ら考案 来春にも



神戸市長田区にできる鉄人28号のモニュメント完成予想図
 神戸市出身の漫画家横山光輝さん(1934〜2004年)の代表作「鉄人28号」のモニュメントが、早ければ来春にも同市長田区のJR新長田駅前に登場する。鋼鉄製でアニメ版と同じ高さ18メートル。マンション5階に相当する高さから、鉄人がまちを見下ろす格好だ。地元商店主らが設立した「KOBE鉄人プロジェクト」の取り組みで、神戸市も2007年度予算案に費用の一部負担を盛り込み、支援に乗り出す。(金海隆至)

 鉄人28号は1956年、横山さんが22歳のときの作品で、発表後、子どもたちの間で大ヒットし、ロボット漫画の金字塔を打ちたてた。
 モニュメントは鋼鈑製で、JR新長田駅南西の若松公園に設置される。阪神・淡路大震災で大きな被害を受けて再開発が進むまちの起爆剤に、と昨年5月、地元の商店主らがプロジェクトを発足させた。
 鉄人28号生誕50周年の昨年6月には、作品の原画や模型、市立須磨高校在学中に漫画を描き始めた横山さんの経歴などを特別展で紹介した。
 同プロジェクト実行委員長で、地元の本町筋商店街で精肉店を営む正岡健二さん(59)は「市の後押しが決まり心強い。長田の再生もさることながら、鉄人を神戸の財産としてアピールしていきたい」と喜ぶ。今後、デザインなどを詰め、早ければ来春の完成を見込む。
 横山作品の著作権を持つ「光プロダクション」(東京)社長で、横山さんの妹の徳永俊子さんは「作品中の実物大の鉄人を見たいという人がきっと足を運ぶはず。完成が楽しみ」と話している。
 神戸市は若松公園の整備の中でモニュメント建設を支援、総工費1億3500万円のうち4500万円を07年度予算案に計上した。

※ 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


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