こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「神戸新聞 2000年10月15日朝刊」の記事「ワイド写真帳」に掲載されたものを転載しています。

神 戸
新長田
コミュニティー再生へ試み

楽ちんバス運行

復興住宅 → 商店街 → 病院へ
無料で「移動サロン」

ご乗車ありがとうございました
降 車
病院へ通う人にも好評だ
=同区久保町2、神戸協同病院前
 そこらの路線バスとはちょっと違う。町中を走るバスで、見知らぬ同士が会話を弾ませ、みんなで「星影のワルツ」を歌うなんて聞いたことない。
 その名を「買いもん楽ちんバス」という。一日から神戸市長田区の新長田駅南地区で、地元商店街が試験運行している。
 復興住宅と商店街、病院を結ぶ無料コミュニティーバスだ。通産省などの補助を受けて走る。
 高齢者に配慮して添乗員は介護福祉士。おしぼり、アメのサービスが付く。クーラーボックスや貸し出し用の傘もある。
 震災後、人口減に悩む長田。店を再建しても人がいない。復興住宅では、通いなれた店や病院が遠くて不便を感じたり、家に閉じこもりがちな人がいる。そんな地域コミュニティーの再生を図る試み。
 「昔、市場で働いてはった?」「この前も、バスで一緒やったね」
 歩行者や自転車が行き交う商店街では、スピードは出せない。でも、その方が目的地までゆったりと時間を楽しめる。“動くふれあいサロン”だ。
 火、木、土曜の午前8時から午後5時まで、約5キロの行程を40分間隔で運行。当面11月末までだが、商店街関係者は本格導入を検討している。


   (写真・小島 大二、 記事・西 栄一)




 「買いもん楽ちんバス」についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
バス停でお客さんを発見
町並み
待ちかねたバスの到着。乗客から
思わず手が上がる
=同区二葉町4
長田の街も少しずつ再生しています ゆっくり、ゆっくり乗ってね 知らない人ともすぐに仲良く
車 窓
復興再開発事業が進む。
バスが走る
=同区久保町5
介 護
お年寄りが多い地区だけに介
護福祉士が同乗。踏み台を使
い乗車を助ける
=同区久保町2
拍 手
初めて出会った人も、すぐ打ち解ける。
車内は懐メロの大合唱

=神戸市長田区、新長田駅南地区

※ カラーで掲載された新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。

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