以下の文章は「神戸新聞・朝刊」2002年9月25日に掲載された記事を転載しています。
皆にやさしい街を作りたい
長田のユニバーサルデザイン研究会
講演会など活発に 障害者、健常者に区別なく、あらゆる人が使いやすい製品や快適な暮らしを目指す「ユニバーサルデザイン」。これを街づくりに生かそうと長田区の住民が、研究会をつくり約1年。学校などで講演会を開き、大賞を新設してアイデアを募集するなど、地域への浸透に奮闘中だ。(井関徹) アイデア募る大賞を新設 商品化も目指す ユニバーサルデザインは、重度障害のアメリカ人建築家が提唱。バリアフリーをさらに進め、だれもが便利な製品、快適な環境の創造を目指す。 地元の老人会役員や障害者らを支援する民間非営利団体(NPO)、商店主、教員ら約30人を中心に、長田区ユニバーサルデザイン研究会が、昨年7月発足。月1回の会合で研究や製品開発に取り組んでいる。 小中学校での講演会にも力を入れる。今月20日、五位の池小学校で開いた勉強会には、4年生約80人が参加した。 講師が、目の見えない人もボトルの形でシャンプーとリンスを見分けられる例などで、ユニバーサルデザインを紹介。弱視でも読める字の大きな漫画、軽い力で抜ける画びょうなどを展示し、児童は手に触れながら身近なところにあるユニバーサルデザインの便利さや特徴を実感した。 新設したユニバーサルデザイン大賞は、一般部門と中学生以下のジュニア部門を設けた。商品や設備、サービスや取り組みなどのアイデアを指定の応募用紙に記入し、写真やイラストもつけてもらう。締め切りは30日。優秀作には賞金、商品を出し、商品化も目指す。同研究会の森崎清登会長は「できる限り多くの人が幸せに暮らせる環境とは何かを、問い掛けるきっかけになれば」と話している。 用紙の配布や問い合わせは同会事務局の長田区地域福祉課 TEL 078-579-2311 |
※ 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。
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