以下の文章は「神戸新聞・朝刊」2003年１月５日に掲載された記事を転載しています。
塾通い 夜道１人でかえるの怖い
そんな時 「安心かえる号」お迎え
働く母親支援／割り勘乗車も歓迎 塾帰りの暗い夜道、急用で迎えに行けない−。そんなお母さんの心配を軽くしようと、神戸市長田区の「近畿タクシー」（森崎清登社長）がこのほど、子どもの送迎事業を始めた。カエルのぬいぐるみが目印の「安心かえる号」。仕事を持つ母親が増加する中、「子育て支援タクシー」の取り組みが注目を集めている。（畑野士朗） 送迎を希望する家庭は、事前に無料で当社に登録。必要なときに電話連絡すれば、タクシーが迎えに行く。安心かえる（帰る）号には、近くの小規模作業所で作られたカエルのぬいぐるみで、自社名をもじった「キンタくん」を用意。契約者の子どもには、小型キンタくんを渡しておき、目印代わりにも利用する。料金は通常のタクシーの値段。数人で割り勘利用も歓迎という。 阪神・淡路大震災からの復興へ向け同区のまちづくり活動などに精力的に取り組む森崎社長の意向で、同社は「安全、安心なまちにふさわしいサービス」を目指す。 車いす対応の「ユニバーサルデザインタクシー」をはじめ、はいかい老人用に携帯発信端末による位置情報サービスを提供。タクシー会社そのものが警備業の認定を受けたり、訪問介護事業所の指定を受けるなど、「乗務員のサービス意識向上にも役に立つ」（森崎社長）試みを続けている。 子ども向けのサービスを考えたのは、女性利用客の意見から。若い母親が「幼い子を連れて近距離でタクシーを利用するのは気が引ける」との現状を聞いたのがきっかけだった。 早速、乗務員にベビーカーを折り畳む講習会を実施。さらに、働く母親をターゲットに支援策を練ったという。 森崎社長は「少子化社会の中で、少しでも若いお母さんの味方になれれば。子ども１人で乗れるタクシーは、だれでも安心して利用できるはず」とし、「今後は乳幼児の割引制度も検討したい」と話している。問い合わせは同社 TEL 078-691-0101 |
※ 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。
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