こんなところでも近畿タクシー

区切り線

以下の文章は「産経新聞2003年5月16日朝刊」に掲載された記事を転載しています。

大震災で壊滅的被害 神戸・長田区

草野球チームで街に元気を!!

人気バンドや元・阪神投手も協力

元阪神の安達智次郎さん(中央)の協力も受け、
意気あがる森崎監督(右)ら=神戸市中央区
 阪神大震災で壊滅的な被害を受けた神戸市長田区を草野球チームで元気付けようと、地元商店街関係者らが中心になり、15日までに草野球チームを結成した。その名も地元名物の料理にちなんで「神戸長田ぼっかけーず」。趣旨に賛同した同区出身の元阪神タイガース投手がスーパーアドバイザーに、同じく人気ロックバンドのメンバーも参加。18日に本番を迎える神戸まつりでは、チームのユニホーム姿をお披露目する予定だ。


 メンバーは、JR新長田駅南側で街づくりを進める集まり「神戸ながたティ・エム・オー(TMO)」の商店街関係者や同区役所職員ら計21名。チーム名は、昨年からTMOが地域振興の起爆剤に、とアピールしている地元の名物で、牛スジ肉とコンニャクを甘辛く煮込んだ料理「ぼっかけ」からとった。
 地元でタクシー会社を経営する森崎清登さん(50)が監督に就任。元阪神タイガース投手、安達智次郎さん(28)がスーパーアドバイザーの就任を快諾した。
 安達さんはアマプロ間の協定で公式戦には出られないが、「少しでも手助けがしたい」と全面的に支援することを約束した。
 安達さんは村野工(同区)のエースとして、平成3年夏と翌4年春の甲子園大会に出場。4年のドラフト会議で阪神から1位指名を受けたが、1軍で登板することはなく12年に現役引退。現在は神戸市中央区で飲食店を経営している。
 また、人気バンドの「ガガガSP(スペシャル)」のメンバー4人全員も参加するという。同バンドのドラム、田島悟士さん(22)は「街をもり上げるためにも、スケジュールを調整して試合に出たい」と遊撃手を希望している。
 「ぼっかけーず」は6月7日にあじさいスタジアム北神戸(神戸市北区)で初試合を行う。
 森崎さんは「最初は連戦連敗かもしれないが、阪神大震災を経験して決して最後まであきらめないのが身上。対戦相手が長田のファンになるようないいチームにしたい」と話している。

 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


戻 る