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以下の文章は「神戸新聞2003年6月6日朝刊」に掲載された記事を転載しています。

“長田魂”球場で見せるで!

住民が草野球チーム その名も
ぼっかけーず

長田の元気を発信。初試合へ結束を固める「ぼっかけーず」=長田区、西神戸センター街
元阪神投手や人気バンドも参加

 すじ肉を甘辛く煮込んだ「ぼっかけ」がブームとなった長田区で、今度はスポーツを通じて、震災から立ち上がり元気な姿を発信しようと、住民らが草野球チームを結成した。その名も「ぼっかけーず」。神戸生まれの人気バンドメンバーも参加し、ナインは「震災で壊滅的な被害を受けても決してあきらめない、というまちの心意気をプレーで見せたい」と張り切っている。(石崎勝伸)

  あす初試合

 ぼっかけブームを仕掛けたJR新長田南地区の商店主や会社員、区役所の職員ら22人。内装業の田中雅久さん(29)が「住民同士のきずなを深めたい」と提案し、野球好きの22〜53歳のメンバーが集まった。
 今年1月に地元で1万人ライブを開いた人気バンド「ガガガSP(スペシャル)」のメンバー4人も参加。田中さんの友人で同区在住の阪神タイガース元投手、安達智次郎さん(28)も「まちのために何かできるなら」と、アドバイス役を引き受けた。
 ユニホームは、今シーズンの快進撃にあやかろうと、タイガースのビジター用のものをモデルに作製。帽子には「NAGATA(ながた)」の文字を入れた。メンバーは出来上がったばかりのユニホームを身に着け神戸まつりの「おまつりパレード」に参加した。
 チームは神戸軟式野球協会に加盟。初試合は7日、北区のあじさいスタジアム北神戸で、神戸商工会議所のチームと対戦する。主将の田中さんは「試合相手にも感動を与えられるような粘り強いプレーで、長田ファンをもっと増やしたい」とファイトを燃やす。
 タクシー会社社長で、監督に就いた森崎清登さん(50)は「長田のまちづくりを野球に例えれば、ぼっかけブームはまだ1回の表が終わった段階。2回、3回とさらに仕掛けを考えていく。このまちにゲームセットはない」と話す。

 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


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