こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は平成13年1月20日付「神戸新聞 朝刊」に掲載された記事を転載しています。

低料金
タクシー

エムケイ神戸進出

初乗り580円に

今春にも認可申請

 低料金で知られるタクシー会社「エムケイ」(京都市、青木定雄オーナー)は19日、神戸市でのタクシー、ハイヤー事業認可を今春にも申請することを明かにした。
 同社は既に東京、大阪に進出。来年以降のタクシー事業の規制緩和をにらんで全国展開を進めており、他の大都市への参入も検討する考え。神戸についても「地元での足場作りや、優秀な運転手確保のため先手を打ちたい」としている。
 同社によると、神戸の初乗り運賃は地区最低の580円とし、加算運賃も他社より10%安く設定する。2005年度には約1000台で営業する計画。同社は既に神戸市内に約300台分の駐車場を確保。しかし規制緩和前のタクシー事業の認可は難しく、当面はハイヤー約20台でのスタートとなる見通しという。
「価格競争を懸念」 地元事業者ら
 神戸・長田を拠点に、身障者タクシーや介護タクシー、地域密着型のコミュニティーバス「買いもん楽ちんバス」を運行するなどユニークな事業で知られる近畿タクシーの森崎清登社長は「MKに限らず、良いサービスメニューを持った事業者は、業界全体のサービスの質を底上げする。しかし何といっても圧倒的ブランド力。神戸のタクシー会社は車両数30〜50台という零細が多く、過当な価格競争に陥れば、事業意欲を失う社も出てくる。規制緩和を機に、いよいよ個別企業の実力が試される」と話している。

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