こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「熊本YMCA NEWS 2005年3月号 VOL.394」に掲載された記事より一部抜粋して転載しています。

企業と企業人のボランティア活動を推進する

熊本県フィランソロピーフォーラム2005
「元気な社員と元気な地域」をテーマに開催

 2月9日(水)、くまもと県民交流館パレアで、「元気な社員と元気な地域」をテーマに開催された「熊本県フィランソロピーフォーラム2005」。企業と企業人の社会貢献活動を推進することを目的に開催され、企業やNPO、ボランティア団体の関係者、一般県民など150名が参加されました。
 パネリストに招いたのは、神戸と横浜から10年前に阪神淡路大震災を経験された西徹さんと森崎清登さん、大江浩さん。コーディネーターとして熊本県社会福祉協議会、熊本県ボランティアセンター所長の吉本裕二さんにパネルディスカッションの進行を担っていただき開催。“災害復興における企業ボランティア活動を考える”のテーマのもと、企業ボランティアの実践活動を通して、災害時や復興を支える企業の社会活動を考える時間となりました。また、森崎さんが神戸市民を代表して、各地から寄せられた支援に対する感謝の言葉と復興への決意を込めた「神戸市民からのメッセージ」を披露。会場全体から大きく暖かい拍手が起こりました。
 その後は、「障害者雇用を考える」「企業内でのフィランソロピーの推進を考える」「企業が参加するまちづくりを考える」をテーマにした3つの分科会を開催。障害者就労支援のあり方や、NPOとの協働推進、住みやすい地域とコミュニティ作りのために企業に求められているまちづくりへの参加などについて、活発な意見交換がなされました。
本業を見直して、まちづくりに生かす
■パネルディスカッション  近畿タクシー株式会社 代表取締役 森崎清登さん
 震災で味わった空虚感、悲しみの中、全国から訪れたボランティアとの触れあいを通して、自分たちの手で新しい街をつくろうというプラス思考に転換できた体験を披露。その過程で気付いたのは、「同じように手を挙げている企業と協力することで、見落としがちな本業の強みを知り、街づくりに生かすことができるということ」だったとのこと。そこで、地域のFM局で地域の道路状況を放送したり、塾から夜間に帰る子どもを送迎する「安心かえる号」事業、車椅子対応の「ユニバーサルデザインタクシー」の導入などを決意。本業を中心にした多様なメニューをつくり、サービスの充実を図ることが、地域の人々の幸せに繋がるのではないかと話されました。

 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


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