こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「朝日新聞2005年9月22日朝刊」に掲載された記事を転載しています。
(左上の写真はナベット・ミュゼの告示パンフの一面です)

バスで美術館回ろ

無料、11月3日 一日限定運行
西宮・芦屋の4ヵ所

 西宮、芦屋両市の4つの美術館や博物館を結ぶ無料バスが11月3日、一日限定で走る。財政難から芦屋市立美術博物館の存続問題が一時浮上するなど、文化施設の「受難の時代」に、住民にもっと親しんでもらおうとNPO法人などが企画した。バスの中では、「関西文学」編集長の河内厚郎さんら、阪神間の文化に詳しい6人がガイド役を務める。

 NPOなど企画

 企画したのは、芦屋市立美博の存続をめざす市民らがつくったNPO法人「芦屋ミュージアム・マネージメント」と、阪神間の文化に関心のある人でつくる「阪神間倶楽部(くらぶ)」
 バスの名前は「阪神間ナベット・ミュゼ」と名づける。フランス語で美術館巡回バスの意味という。
 25人乗りのマイクロバス2台が、阪神芦屋、西宮両駅を起点に、芦屋市立美博、西宮市大谷記念美術館、白鹿記念酒造博物館、白鷹禄水苑を約30分で巡る。乗客は自由に乗り降りして、見学していい。
 河内さんのほか、武庫川女子大教授のたつみ都志さんや、神戸国際大教授の土井勉さんらがバスの車中で交代でガイドをする。村上春樹や宮本輝らの小説の舞台になった場所や、大森一樹の映画のロケ地などを車窓から解説もする。
 ミュージアムを巡るバスは富山市が運行した例があるが、あまり多くはないという。河内さんは「阪神間は街全体がミュージアム。美術館などの展示だけでなく、車窓から見える文化にも触れてほしい」と話す。
 バスの出発時間は阪神芦屋、西宮両駅とも、午前9時40分から40分間隔。最終は午後4時20分発だ。
 申し込みは、往復はがきに氏名、年齢、郵便番号、住所、電話番号、参加希望人数、最初に乗車する場所、最初に乗車する希望時間帯(午前、午後、どちらでもよい)を記入し、〒659-0052 芦屋市伊勢町12-25 芦屋市立美術博物館「ナベット係」まで。返信はがきが参加証となる。10月22日必着。
 問い合わせは同美博(0797-38-5432)へ。


当日走るマイクロバスとガイド役を務める河内厚郎さん=西宮市中浜町で

 新聞紙面やパンフよりスキャナで画像を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


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