こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「神戸新聞2005年10月18日朝刊」に掲載された記事の一部を転載しています。

子どもを守る地域の力

安心かえる号
利用者
約200人
神戸の近畿タクシー
 塾への送迎 お任せを

 塾への送り迎えはタクシーで−。神戸市長田区の近畿タクシーは2003年から、塾に通う子どもたちを対象にした事業を始めた。あらかじめ保護者が登録しておけば、電話一本でタクシーが子どもの待つ塾へ。名付けて「安心かえる号」。子どもたちはカエルのぬいぐるみを目印として抱える。
 ホームヘルパーの資格を持つ運転手がハンドルを握る福祉タクシー、車いすのまま乗れるユニバーサルデザインタクシーなど、「誰もがより安全、安心に」をモットーにこれまでさまざまなサービスを考案してきた。安心かえる号も「子どもに夜道を一人で歩かせたくない。でも、タクシーを呼ぶには距離は短いし…」という塾に通う子どもを持つ女性客の一言がきっかけだった。
 料金は一般のタクシーと一緒で、すでに約200人が利用しているという。利用者の女性は「自宅周辺でも子どもを狙った犯罪が起きており、こうしたサービスがあると安心」。
 発案者で、同タクシー社長の森崎清登さん(52)は「社会貢献を通じて築く地域との信頼関係は会社にとってもプラス。地域社会が子どもたちの安全確保を必要としている限り続けたい」と話している。
  (長尾亮太)


塾通いの子どもたちを自宅まで送り届けるタクシー「安心かえる号」=神戸市内

 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


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