こんなところでも近畿タクシー

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以下の記事は「東京交通新聞 平成21年9月14日」より転載しています。

近畿タクが「鉄人28号」PR

神戸のまちおこしに一役

「観光集客に結びつけば」

 近畿タクシー(森崎清登社長、神戸市)が「鉄人プロジェクト」に参画し“神戸のまちおこし”に一役買っている。「鉄人28号」と言えば「鉄腕アトム」と人気を二分した昭和30年代の漫画キャラクター。作者の故横山光輝氏は神戸市出身で「三国志」「伊賀の影丸」「バビル2世」「魔法使いサリー」など多くの代表作で知られる。
 森崎社長は神戸市長田区の商店主らで組織するNPO法人、KOBE鉄人PROJECT(正岡健二理事長)の役員。2006年(平成18年)に発足し、阪神大震災の復興のシンボルとして「鉄人28号」の原寸大モニュメント(高さ15.3メートル、重さ50トン、制作費1億3500万円)の建設を企画、今年7月に起工式を行った。現在、JR新長田駅近くの若松公園内に建設中で9月中には完成、10月4日にオープニングセレモニーを行う予定。
 近畿タクシーではタクシー車両にマグネット式の鉄人プロジェクトを支援するステッカーを張り付け、PRに努める一方、建設資金の協賛募金集めに協力した=写真。
 森崎社長は「鉄人28号は団塊世代以上なら誰でも知っているキャラクター。横山さんの代表作の三国志は中国史であり、神戸の南京町とも関連してくる。来年1月は大震災から15年の節目。鉄人のモニュメントが復興のシンボルとなり、観光などの集客に結びつけば良いと思うし、自らが楽しく面白く考えて様々な企画を出していきたい」と語る。
 タクシー関連では、モニュメントのある新長田駅を起点に「有馬温泉」行きや南京町を含む「神戸市内観光」コースなど「観光ルート別運賃」を設定する構想がある。ことに有馬温泉では鉄分を含む「金の湯」が有名で「玩具博物館」にはブリキおもちゃの「鉄人28号」が展示してあることから、旅館組合などとの連携を考えている。
 NPOプロジェクトでは、長田区を中心とした地域が「源平合戦」のゆかりの地であることから、平忠度(たいらのただのり)などと鉄人の腕や足跡などをジョイントさせた観光名所づくりなども企画している。将来的には神戸市内に文化・観光資源として「横山光輝記念館」の建設を目標にしている。

スキャナで写真を画像として取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。

「鉄人の手のひら」のページはこちらをご覧下さい


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