こんなところでも近畿タクシー

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以下の記事は「神戸新聞 平成21年10月31日 朝刊」より転載しています。

商店街に行列、ホテル利用者増

地域に活気 鉄人28号効果

 神戸・長田の震災復興のシンボルとして誕生した実物大モニュメント「鉄人28号」にあやかろうと、旅行会社やホテルなどが新商品やサービスを売り出している。10月4日にJR新長田駅前に完成して以降、周辺がにぎわい始め“鉄人効果”が出てきたためだ。地元商店街や小売市場では遠方からの見物客をターゲットに、観光地を目指す動きが活発化している。   (末永陽子)

新商品、サービス続々 「長田を観光地に」



近畿タクシーが発案した「鉄人モニュメント観光タクシー」。
操縦機が往年のファンの心をくすぐる=神戸市長田区
神戸

 近畿タクシー(神戸市長田区)と神戸ポートピアホテル(同市中央区)は、新長田駅周辺を訪ねるツアー「鉄人モニュメント観光タクシー」を共同企画、11月1日から発売する。ホテルを出発し、兵庫大仏などを巡った後、モニュメントで操縦機を手に記念撮影ができる。車内には漫画をそろえ“28号車”を4台用意した。
 日本旅行(東京)は、ネット専用で「鉄人28号に会おう!」と名付けたツアーを10月中旬に発売。市内のホテル宿泊と交通機関のセットプランで、利用者には鉄人Tシャツと散策マップを贈る。28日までに既に50件の利用があった。
 地元商店街、新長田一番街のカメラ店「コーベカメラ」では、操縦機を手に鉄人の肩に乗ったポーズなどを合成写真で撮影するサービスを始めた。1枚千円からで、土日は外国からの客もいたという。
 同商店街では、週末の通行量が数倍に増え、飲食店に行列ができるなどの現象も。神戸市内では10月、多くのホテルで稼働率が前年割れする中、モニュメント近くの「ホテルサーブ神戸アスタ」は前年比で4%上昇した。「カメラを手にモニュメントの場所を聞く宿泊客が目立つ」と話す。
 やはり近くの丸五市場では、毎週日曜午前11〜午後3時、ランチ屋台を始めた。市場内の9店舗がそばめしや中華、カレーなど自慢のメニューを用意。商店主らは「モニュメントから歩いて約5分の立地をPRして観光客を呼び込みたい」と期待する。
 ただ、見物客は滞在時間が短いなど課題も。ある商店主は「一過性のブームで終わらせず、さまざまな仕掛けで人気を定着させることが必要だ」と話す。

スキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。

「鉄人の手のひら」のページはこちらをご覧下さい


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