こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は、人と街をつなぐ情報紙「トゥモロー」Vol.12(2001年3月16日発行)
のコラム(トンボの眼)に掲載されたものを転載しています。

トゥモローVol.12表紙  ようこそ神戸へ“長田の旅”と言う、観光タクシーを始めたい。「えっ!それは何やろ? さっそく取材に行こう。」とトゥモローの村井記者は思うに違いない。
 知る人ぞ知る、近畿タクシーは大手旅行会社と契約して観光タクシー・バス事業を行っています。「のっけから、PRかいな」と読者は思うに違いない。実は、細々とやっています。でも、六甲山、異人館は勿論のこと、行き先は京都、奈良、徳島まで広い地域の観光も行っています。今回の企画は“長田の旅”です。狭い地域です。でも厚い、熱い。JR新長田駅を出発して地元を巡る二時間ばかりの観光です。「見るもんが有るやろか?」これは読者のみならず、言ってる本人の胸のうちです。「でも、物事は無理やと思っているうちは出来上がりません。」と昔のえらい人は皆、言っています。
 街の人がパビリオンになって、訪れる人に「ようこそ!」という思いを伝えることに取り組みませんか。「大阪の万博の時、パビリオンの前で何時間も並んで月の石を見た。」これを言うと大体、年齢がバレますが、そのパビリオンにも負けない展示品がこの街には有ります。住む人、商う人の「懐かしさ」「温かみ」そして「今を乗り切ろうとする勇気」がそれです。
 あの時、月の石を見て21世紀には宇宙旅行ができると夢を馳せた。今回は、長田の街と人に触れて、暮らしの中でコミュニティが生まれてくることを直に手元で感じていただきたい。新しい観光の形が、こんなところから芽生えてくるのかも知れません。もてなしの心を持った街は「触れるもんがある。」
 さて、ここでトゥモロー編集室の出番です。パビリオンの出展もお願いしたいのですが、それだけでは勿体無い。いろいろな所でパビリオンができると、この街はディズニーランドも真っ青なテーマパークになります。トゥモローにはそのプロデュースをお願いしたい。言うならば、つなぎ役、トーンの合わせ役、ピアノの調律士のような働きです。街づくりの中に関わろうとする勇気と、思いやりと、培ってきたネットワークで、きっと出来ます。「そんなこと、出来るかな。」と吉良編集長の笑顔が見えてきました。できる、できる。
 パビリオンになってくださる方を募集中です。近畿タクシー/長田の旅係までご一報下さい。(森崎清登)
今回号で弊社社長の森崎がコラムを書きました。

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