以下の文章は平成13年12月12日付「神戸新聞(夕刊)」に掲載された記事を転載しています。
神戸の会社 I・ネットでアイデア募集
![]() あなたの“夢のタクシー”が街を走る−。インターネットで募集した数々のアイデアを、神戸市長田区の近畿タクシー(森崎清登社長)が営業車に実現、話題を呼んでいる。例えば「携帯電話充電タクシー」に「チャイルドシートタクシー」。スリッパやクッションを備えた「くつろぎグッズタクシー」も。近日中に実現しそうなのが「ペット同伴タクシー」。運転手にも好評で、客層拡大に一役買っている。(霍見真一郎) スリッパ、チャイルドシートなど装備 アイデアの源は、同社ホームページにある「タクシー進化論会議」。これからのタクシーのあり方を論じる場として開設したが、意外なサービス案が数多く集まったため、今年1月からユニークなタクシーの提案コーナーに一新した。 今も1日約5件の応募があり、アイデアは社内選考、半年間の試験運行を経て本採用となる。 ラジオを後部座席につけ、客が自由に選局できる「ラジオチャンネル選局主導権樹立タクシー」は東京都の男性(21)らの発案。「雨の日タクシー」は後部に搭載したキャリーで、自転車を運ぶことができる。 反響が大きかったのは、愛媛県の男性(20)らによる「カウントダウンタクシー」。運賃メーター内に設けた表示ラインの点滅で、料金が上がるタイミングが一目で分かる。すぐに約50台の全車に装備された。 「目新しい仕掛けは、お客さんとの会話のきっかけになる」と、運転手の田中道夫さん(53)。「リピーターにもつながります」と効果を実感している。 ペット同伴も近日実現 検討中の「ペット同伴タクシー」は東京都の男性(44)らの発案。これまでペットの同乗は断るケースが多かった。同社では、乗務員がペットケアアドバイザーの資格を取ることも計画、動物病院などに行く「動物の救急車」にもなる。 同社は、復興住宅と商店街や病院を結ぶ「買いもん楽ちんバス」の運行など、地域住民に根ざしたサービスを模索してきた。森崎社長は「マイカーではできないサービスをもっと掘り起こしていきたい」と意気込んでいる。近畿タクシー電話691-0101、ホームページはhttp://www.threeweb.ad.jp/~taxikobe/kaigi.htm |
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料金加算まであと何メートル。一目でわかるカウントダウンタクシー | サイクリング中の雨でも、自転車積載用のキャリー付きタクシーなら大丈夫 | 客が自由にラジオ局を選べるタクシーも登場=いずれも神戸市長田区の近畿タクシー本社 |
※ 新聞紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。