こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「月刊KOBEグー」1月号(2003.1.1/NO.92)に掲載された記事より一部抜粋し転載しています。

広がれ協働と参画のまちづくり

●座談会出席者(順不同・敬称略)
城戸秀則:大日六商店会会長
佐野末夫:深江地区まちづくり協議会会長
高梨敦子:NPO法人輝すずらん理事長
森崎清登:近畿タクシー株式会社代表取締役社長

●司会
野崎隆一:NPO法人神戸まちづくり研究所事務局長

 私は長田区のタクシー会社で活動(まちづくり)をしています。始まりはやはり震災です。震災から1年が過ぎてボランティアの人たちが帰ることになり、私も何かやらなくてはと思ったんですね。でも、その時はどうすればまちづくりに関われるのかということ自体が分からなかった。たまたま出会ったFMわいわいの人に相談を持ちかけると、「うちで交通情報を流しますよ」と言ってくれた。FMわいわいは長田にあるので、大田町の交差点の渋滞情報とかみんなが利用する道路の情報をきめ細かく流せば役に立てるのでないか、と。それがまちづくりに関わる最初の一歩になりました。
 その後、新長田南地区の商店街が「復興大バザール」というイベントを毎週日曜日に連続5週間やったことがありました。その時に、新長田駅と六間道間のピストン運転の請負を本業の方でさせてもらいました。環境にやさしい天然ガス車や車椅子をリフトアップする車、イベントを盛り上げるロンドンタクシーなどを走らせたのですが、それに商店街の方が目を留めてくださって「一緒にまちづくりをやろうよ」と声をかけてくれた。6つの商店街が集まって、商店街を何とかしたい、地域を何とかしたいと話を始めたところだったので、メンバーに入れてもらい、今もいろんなイベントに関わらせてもらっています。
 人とつながっていくということは本当に大事ですね。人と関わることでそのまちのことが分かってくる。タクシーは、人と人をつなぐ仕事だということがここ3年ほどでよく分かりました。これからも私たちの会社は、「つなぐ」というコンセプトで仕事をしていきたいと思っています。
         (上部写真の一番右の囲み部分(森崎の発言内容)のみ抜粋して転載しました)

 紙面よりスキャナで写真を取りこみましたので、若干汚れが目立ちますがご了承下さい。


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