以下の文章は「神戸新聞2003年4月9日朝刊」に掲載された記事を転載しています。
イベント開催、基金設置…
地域への貢献 テーマに発表
神戸で企業シンポ 震災をきっかけに地域貢献活動を始めた企業の事例などを報告するシンポジウムが8日、神戸市内で開かれた。 「震災者復興支援会議3」の主催。今回は企業と地域の関係をテーマに、神戸に本社を置く4社が事例発表した。 三ツ星ベルトは、地元でのイベント開催や学校でのビオトープづくりなどの活動を報告。日用品メーカーのプロクター&ギャンブル・ファー・イースト・インクは、本社周辺の地域づくりに活用する基金を設けた例を説明した。中小企業の支援基金を運営する日本トランスファンド、訪問介護に取り組む近畿タクシーは、地域活動の必要性などについて述べた。 各企業とも「企業の人材育成に役立つ」「地域貢献を通じてサービスの幅が広がった」と意義を強調。出席者からも「個人より力の強い法人の存在が地域の活性化につながる」と期待する声が目立った。 |
(参考:以下は会場で配布された資料より抜粋)
被災者復興支援会議3フォーラム “「地域と企業」の新しい関係を考える” と き:平成15年4月8日(火)14:00〜16:00 ところ:県立神戸学習プラザ第5講義室(神戸交通センタービル4F) ※ コーディネーター 加藤恵正(神戸商科大学商経学部教授) ※ 発表者: 保井剛太郎(三ツ星ベルト(株)管理本部人事総務部長) 岩原 雅子(P&G エクスターナルリレーションズマネージャー) 宮下 敬正(日本トランスファンド(株)代表取締役社長) 森崎 清登(近畿タクシー(株)代表取締役社長) 三ツ星ベルト(株) (三ツ星ベルトふれあい協議会活動等) 同社は、昭和55年。「真野地区まちづくり協議会」に企業として結成時から参加するとともに、従業員からなる「三ツ星ベルトふれあい協議会」を平成13年に結成し、「ふれあいクリスマス会」「たなばたまつり」等のふれあいイベントを開催するなど、活発な地域活動を行っています。 平成14年度地域活性化貢献大賞(国土交通省・(財)地域活性化センター)を受賞。 P&G (コミュニティーへの貢献についての考え方と事例) 同社は、企業方針のなかに、会社が存在する地域社会への貢献をうたっています。日本では、公益信託「神戸まちづくり六甲アイランド基金」や「タウンギャラリーの運営」など、地元への貢献を中心に活動を行っています。また、神戸経済発展のため、県と市が行う企業誘致活動について、社長をはじめとする社員がボランティアで参加し、誘致のためのマーケティング戦略を県の国際経済課とともに作成しています。 日本トランスファンド(株) (神戸コミュニティ・クレジット等) 同社は、地元企業の活性化と既存企業の再生を目指し、平成11年に設立されました。平成13年には、日本政策投資銀行が導入した融資モデルを参考に、中小企業の拠出資金を資金担保とする現在版「頼母子講」である「神戸コミュニティ・クレジット」を生み出しました。 近畿タクシー(株) ((株)ながたティ・エム・オーへの出資を通じたまちづくり活動「ぼっかけカレー」「修学旅行生の誘致等の観光事業」等) 同社は、神戸・旧居留地の石畳、レンガ造の建物に似合うロンドンタクシーを導入したり、「タクシーで物を運ぶニューサービス」や「KOBE海のタクシー」など地元地域に密着した事業を展開しています。 また、同社社長は、(株)ながたティ・エム・オーへの出資を通じ、「ぼっかけカレー」のPRや「修学旅行生の誘致等の観光事業」等のまちづくり活動に従事しています。 お問い合わせ先 被災者復興支援会議3事務局 神戸市中央区下山手通5-10-1(兵庫県生活復興課内) TEL 078-362-4218 |