こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「日本経済新聞2003年12月6日朝刊」に掲載された記事を転載しています。

近畿タクシー
福祉貢献を強化

障害者向けに専門部署

 神戸市長田区を中心に営業する近畿タクシー(神戸市、森崎清登社長)は地域への社会貢献事業を強化する。障害者や高齢者向けサービスを開発・提供する専門部署を立ち上げた。障害者施設職員らと連携して、他の企業や行政の注意が行き届かないきめ細かいサービスを提供する。
 社会貢献事業の専門部門「プラチナセンター」を本社のパソコン教室内に設置した。同センターは障害者向けサービスを担当する「福祉ベンチャー課」と地域コミュニティー向けの「地域活性課」に分かれる。
 具体的なサービスについては、市内の障害者施設職員らでつくるボランティアグループ「のびのびつながる地域ネットゆう」の助言を受け、障害者らの実情を反映したサービスを提供する。
 第一弾として、夜間にも介護タクシーを利用できる「星空タクシー」を始めたほか、27日には地域住民と障害者の交流を促すもちつき大会を催す。
 来年をメドに神戸市内のホテルやフィットネスクラブと提携したサービスを始める。緊急時に障害者がホテルを利用できる宿泊プランや、障害者が気軽にフィットネスクラブを利用できる環境整備などを検討している。
 近畿タクシーはこれまで、リフト付きの福祉車両を導入するなど社会貢献型のサービスを展開してきた。

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