こんなところでも近畿タクシー

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以下の文章は「日本経済新聞2004年12月8日夕刊」に掲載された記事より一部抜粋し転載しています。

タクシー ここまでサービス
異業種出身社長 知恵絞る

 地方のタクシー会社で、異業種から来た経営者が型破りの新サービスに挑戦している。規制緩和などタクシー業界を取り巻く環境は厳しく、業界の秩序を乱す斬新なサービスに同業他社の視線は厳しい。だが常識にとらわれないサービスは地域の消費者から確実に支持を集め始めている。

商店街で特典/携帯充電も
神戸「近畿」の森崎氏
 神戸市長田区を地盤とする近畿タクシーの森崎清登社長(51)も大学卒業後、酒造メーカー勤務の経験がある。
 ホームページを通じて顧客から「やってほしいサービス」を募った。例えば料金が上がるタイミングを事前に知らせるメーターの導入や、車内で乗車中に携帯電話の充電ができるサービスなども消費者のアイデアをもとに始めた。
 塾帰りに一人で帰宅する子どもを送迎する「安心かえる号」、地元商店街と共同で乗車料金を買い物ポイントに加算するといった地域に密着したサービスも提供。森崎社長は「タクシーを身近な乗り物として地域住民に認識してもらうことこそ、タクシー業界の閉そく状況を打開することにもつながるカギ」とみる。
   (流通経済部 野田元樹)

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